こんにちは、広報の森岡です。
新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への接種が、全国各地の病院でスタートになりました。
4月には高齢者への接種も開始される予定にて、準備が進められています。
そんな中でよく耳にするのが、ワクチン接種に関する肯定的、否定的な様々な意見です。
通常数年~数十年単位で開発されるワクチンが、この一年で過去例を見ない程迅速に実用化され、また全容が解明できていないウイルスに対する予防手段ということから、抵抗感を感じている人も多いのではないかと思います。
目次
1.ワクチンとは?
2.日本ではどんなワクチンを受けられるの?
3.副反応って何?
4.ワクチンって怖いの?
5.まとめ
そもそも、ワクチンとは何でしょうか。
人は感染症にかかると、そのウイルスや細菌などの病原体に対する「免疫」を獲得します。
「免疫」を獲得すると同じ感染症に対しての抵抗力が働くので、再度かかりにくくなったり、かかったとしても軽症で済みます。
ワクチンはこの仕組みを利用し、意図的に弱めたり害をなくした状態の病原体を接種することで、人工的に特定の病原体に対する「免疫」を強くさせるものです。
かかってしまうと重症になりやすいリスクの高い感染症においては、ワクチンは感染症を予防する非常に有効な手段と言えます。
現在、日本で受けられるワクチンは以下の通りです。
【定期接種】 (対象年齢は 政令で規定) |
生ワクチン |
【任意接種】 | 生ワクチン ■ 流行性耳下腺炎 (おたふくかぜ) ■ ロタウイルス:1価,5価 ■ 黄 熱 ■ 帯状疱疹(水痘ワクチンを使用) 不活化ワクチン・トキソイド ■ 破傷風トキソイド ■ 成人用ジフテリアトキソイド ■ A型肝炎 ■ 狂犬病 ■ 髄膜炎菌:4価 ■ 帯状疱疹 ※定期接種を対象年齢以外で受ける場合 |
BCGや日本脳炎など、乳児から幼児にかけて定期接種の中でするものが多いですが、季節性のインフルエンザや、破傷風や黄熱などの感染の危険性のある海外の国に渡航する際に接種するものなどがあります。
これに加えてニュースでも連日報道がされていますが、現在新型コロナウイルスのワクチン開発、実用化、接種準備が急ピッチで進められているところです。
新型コロナウイルスの接種が現実味を帯び始めた今年2021年の年明けごろから、さかんにワクチン接種の「副反応」に関する報道を見かけるようになりました。
副反応とは、ワクチンを接種することによって生じる好ましくない変化のことを言います。
例えば、接種した場所が腫れたり、しこりが出たり、発熱したり、気分が悪くなったりすることが多いといわれていますが、大半の場合は2~3日のうちに自然に消えてしまいます。
例)赤ちゃんのBCG副反応
無毒化されたとはいえ病原菌が体の中に入ることになるので、体の自然な反応として一時的に軽い症状(副反応)が出てしまう場合があるのです。
副反応の可能性があるからと言って、「ワクチン=怖いもの」という認識は違うようです。
そもそも感染症にかかる危険性が全くないのであればワクチンを接種する必要もないですし、それが一番よいのですが、そういうわけではありませんよね。
比較すべきは、「接種をして副反応が出るリスク」と、「接種をせずに感染症にかかるリスク」です。
どちらの考え方が正しいというものではありませんが、今までに世界で多くの死者や後遺症を生み出してきた感染症を予防する有効な手段がワクチンであるという点と、そのほとんどのワクチンは莫大な費用をかけ長きにわたる効果や安全性の研究が行われたうえで実用化されているという点は、接種への後押しになると思います。
SNSの広まりによって、個々が情報を発信するということがとても簡単になったと同時に、世界のあらゆる場所で発信されている情報に触れるということも容易くなりました。
ワクチンに関しても、様々なニュースや情報があふれていますが、ニュースのタイトルや上辺の情報だけで判断するのではなく、自分で情報を精査し判断することが求められているように思います。
新型コロナウィルスのワクチン接種も医療従事者の方から順番に始まっていますが、集団接種への付き添いや、接種後の観察やチェックなど、お一人お一人に適したサポートを保険外看護で対応することも可能です。1時間からのご利用が可能ですので、もし遠方のご家族が心配な方いらっしゃいましいたら、お話だけでもお気軽にお電話くださいね。
(無理にサービスをおすすめすることもありませんので、ご安心ください^^)
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