こんにちは、広報の森岡です。
新型コロナウィルスが日本で大きな問題になって約半年が過ぎました。
流行の第二波を過ぎたと言われていますが、今も道行く人はマスクを付け、日常的な感染症の予防対策は欠かせない状況が続いています。
また、私たちのマスクを使用する頻度が高くなったことに比例して、今までは衛生用品を扱っていないようなあらゆる店舗でマスクが売られるようになったのも、コロナ禍ならではの光景でした。そこで今日は改めて、様々あるマスクの種類とその特徴、目的に合ったマスクの選び方についてご紹介してみようと思います。
目次
1.マスクの種類
2.医療現場でも使われる不織布マスク
3.肌に優しいガーゼマスク
4.伸縮性と柔らかさのポリエステル・ウレタンマスク
5.ちょっと変化球?フェイスシールドの効果は?
6.結局、どれを選べばいいの?
市販されているマスクには大きく分けて、「不織布マスク」「ガーゼマスク」「ポリエステル・ウレタンマスク」の三種類に分けられます。またマスクではないですが、街角で見かける定員さんやTVの芸能人は「フェイスシールド」を付けている光景もよく見られますね。
不織布と呼ばれる素材を重ねて作られたマスクで、不織布の重ね具合やフィルターを使用することで、目の細かさが調整できるため、一般的な感染症予防や花粉症対策など広い用途で使われます。使い捨てになるので、衛生的に使うことが出来るため、医療現場でも広く使われています。
目が細かく作られている物は、新型コロナウイルスやインフルエンザなどのウイルス対策やPM2.5対策にも適しており、それよりも少し目が大きい物は花粉症対策や飛沫対策に適しています。一枚当たりのコストは一番安価になります。
ガーゼを重ねて作られたマスクで、不織布マスクよりは目が大きくなります。そのため、ウイルスカットの機能は不織布マスクに劣りますが、保湿性・保温性に優れており、乾燥から喉を守るのに適しています。また、柔らかくやさしい着け心地で、肌への負担が少ないのも特徴です。
実に様々な柄やデザインのものが販売されており、ファッションに合わせてコーディネートを楽しむことも出来ます。
洗濯して繰り返し使えるため、経済的とも言えます。
ポリエステルやポリウレタンと言った化学繊維を使って作られたマスクです。ガーゼマスクと同じように、不織布マスクよりは目が大きく、ほこりや花粉対策に主に適しています。
伸縮性があり柔らかいので、長時間着けやすく比較的息がしやすいので、不織布マスクから切り替えて、こちらのマスクを使われる方が街中で多くなってきている印象です。(2020年秋時点)
洗濯して繰り返し使用でき、冷感マスクなど夏場向けのマスクが昨年は多く販売されました。
フェイスシールドは、基本的にマスクと併用して使う物とされています。自分が咳をしたときに飛沫を飛ばすのを防ぐ効果としては限定的で、相手(感染者)の飛沫が自分の目や鼻や口に入ることを防ぐ補助的な役割をするものです。
フェイスシールドは、どうしても上部や左右に顔との隙間が出来てしまう構造のため、フェイスシールド単体で使用したときと不織布マスク単体で使用した時を比較すると、不織布マスクよりウイルス対策の効果は低くなってしまうようです。
これまでの話をまとめると、新型コロナウイルス対策という観点では不織布マスク一択なのでは、と思ったのですが、実はそうでもないようです。
理化学研究所によると、不織布がやはり一番飛沫対策の効果は高いものの、布マスクでも約8割の飛沫を防ぐことができ、新型コロナウイルス対策には有効との研究結果が発表されています。
毎日のマスク生活となると、少しでも付け心地の良いもの、肌触りの良いものを選びたくなりますよね。布マスクも科学的に効果があることがわかり少しホッとしました。
通院などに行く際は、ウイルス対策効果が高く衛生的な使い捨ての不織布マスクを使い、日常生活のお買い物などでは付け心地の良い布マスクを使うなど、生活スタイルによってマスクの使い分けができそうですね。大切なことは、とにかく「マスクを付け続ける」ということのようです。
(2021/1/20追記)
第三波や海外から来た新しい型のコロナウイルスの脅威の影響か、ここ最近では目が細かく飛沫対策の効果が一番高い「不織布マスク」を必須とする場所が広がり始めているようです。
2020年春~夏頃は、不織布マスクが手に入らず、代替として布や化学繊維でできたマスクの使用が一気に広がりました。そして今2021年1月は、より効果の高い不織布マスクを求める動きに変わりつつあります。
ウイルスの感染状況、変異、ワクチンの開発、医療の進歩、自治体の施策など、私たちを取り巻く環境は日々変化していきますので、その時々の正しい情報を見極める力と対応していく柔軟性が求められているような気がします。
情報参照サイト:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62984590U0A820C2000000/
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